映画基本情報
タイトル: キングダム 運命の炎
公開年: 2023年
監督: 佐藤信介
主演: 山﨑賢人、吉沢亮
原作: 原泰久「キングダム」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
ジャンル: 時代劇・アクション
上映時間: 134分
興行収入: 56億円(2023年邦画実写作品第1位)
評価: ★★★★☆(4.0/5.0)
主要キャスト
- 信:山﨑賢人
- 嬴政(えいせい):吉沢亮
- 河了貂(かりょうてん):橋本環奈
- 羌瘣(きょうかい):清野菜名
- 王騎(おうき):大沢たかお
- 紫夏(しか):杉咲花
あらすじ(ネタバレなし)
春秋戦国時代の中国を舞台に、下僕出身の少年・信(山﨑賢人)が「天下の大将軍」を目指す壮大な物語の第3章。
魏国との激闘を経て、信は遂に飛信隊の隊長として本格的な成長を遂げます。しかし、中華統一への道のりは決して平坦ではありません。「馬陽の戦い」では、伝説の大将軍・王騎(大沢たかお)との運命的な出会いが待っています。
一方、若き王・嬴政(吉沢亮)の過去を描く「紫夏編」では、政の心の奥に眠る悲しい記憶と、それを乗り越えた強さの源泉が明かされます。
戦場での激闘、仲間との絆、そして非情な現実に直面する信たちの成長が、シリーズ最大級のスケールで描かれる感動巨編です。
見どころ・おすすめポイント
山﨑賢人の圧倒的な成長演技
シリーズを重ねるごとに、山﨑賢人の信役への理解と演技力が飛躍的に向上しています。今作では「少年から青年への成長」を見事に表現。特に王騎将軍との別れのシーンでは、これまでにない深い感情表現を見せており、観客の心を打ちます。
吉沢亮が魅せる王の風格
嬴政役の吉沢亮は、今作で特に印象的な演技を披露。紫夏編では少年時代の政の心の傷を繊細に表現し、現在の場面では確固たる王の威厳を見せるという二面性を巧みに演じ分けています。
シリーズ最大級の戦闘スペクタクル
「馬陽の戦い」は文字通りシリーズの集大成。CGやVFXを駆使した戦闘シーンは迫力満点で、特に騎馬戦の躍動感は映画館の大スクリーンで観てこそ真価を発揮します。
実際の観客レビュー・評価
高評価の声
映画.com: 平均評価3.9/5.0(487件)
Filmarks: 平均評価4.0/5.0(55,860件)
MOVIE WALKER PRESS: 平均評価4.4/5.0(207件)
「戦闘シーンは前作以上の大迫力に仕上がっており、見ているだけで胸が高まる」
「山崎賢人ら主要キャストの演技・アクションに高評価」
「シリーズ最大級のスケール・VFXが素晴らしい」
批判的な意見
一方で、一部の観客からは以下のような指摘も:
「お願いだからマンガを実写化しないで、マンガを超えることはないんだから」
「前半の嬴政の過去の回想ってそんなに大事?」
「原作ファンからすると物足りない部分もある」
良い点・気になる点の整理
良い点
- 興行的成功: 2023年邦画実写作品第1位の56億円を記録
- キャストの演技力向上: 特に山﨑賢人と吉沢亮の成長が顕著
- 映像技術: CGとVFXを駆使したスペクタクルな戦闘シーン
- ストーリー構成: 王騎将軍の最期という原作屈指の名場面を見事に映像化
- シリーズの継続性: ファンが望む続編製作が決定済み
気になる点
- 原作との差: 漫画の表現力には及ばない部分がある
- 構成の問題: 紫夏編の配置に疑問の声
- 一般層への敷居: シリーズ物のため新規観客には入りにくい可能性
- 尺の制約: 原作の壮大さを2時間に収めることの限界
こんな人におすすめ
✅ キングダムシリーズファン
シリーズの集大成的な位置づけで、これまでの積み重ねが報われる内容
✅ 山﨑賢人ファン
俳優としての成長を感じられる代表作の一つ
✅ 時代劇・歴史映画好き
中国古代史を背景にした本格的な戦争映画として楽しめる
✅ アクション映画ファン
日本映画屈指の戦闘アクションが堪能できる
✅ 友情・成長ストーリー好き
信と仲間たちの絆の深まりが描かれている
動画配信・購入情報
動画配信サービス
[Prime Video]
Blu-ray・DVD
[キングダム3 Blu-ray豪華版]
総評
映画「キングダム3 運命の炎」は、シリーズファンの期待に十分応える完成度の高い作品です。特に山﨑賢人の演技力向上と、映像技術の進歩が際立っており、日本の実写映画の可能性を示した意欲作と言えるでしょう。
2023年邦画実写作品第1位の興行収入56億円という数字が示すように、多くの観客に支持された作品です。原作ファンからは賛否両論ありますが、映画としての完成度は高く、エンターテインメント作品として十分に楽しめる内容となっています。
王騎将軍の最期という原作屈指の名場面の映像化は、まさに映画ならではの感動を与えてくれます。シリーズを通して観ることで、より深い感動を味わえる作品です。
最終評価:★★★★☆(4.0/5.0)
賛否両論はありますが、日本映画界の挑戦的作品として、また山﨑賢人の代表作として記憶に残る一作です。
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